一橋MBAの修士論文

投稿者: | 2019年8月11日

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MBAとひとくくりにされますが、普通に言うと、大学院の修士課程です。ですから、当然修士論文があります(MBAなのに修士論文がないところも結構多いらしいですが・・・私からしたら驚愕です)。今回は一橋MBA(経営管理プログラム)がどのように修士論文に取り組むカリキュラムになっているかをご説明します。

ワークショップという少人数クラスで学ぶ

一橋MBAが他校との違いを一番打ち出しているのが、このワークショップ(以下WS)です。10名~14名の少人数クラスに分けられ、各クラスに担当教官が付きます。M1の最初は入試の際に提出する研究計画書の内容をある程度考慮して(もしかしたらされてないかも?)割とランダムに割り振られます。

働きながら通うことができる経営管理プログラムは同級生がだいたい50名前後なので、WSも5クラスできます。そのうち、ホスピタリティ・マネジメントプログラムの方(大体10名以下)は、ホスピタリティビジネス(要はホテルや観光・レジャー等のおもてなしが重視されるビジネス)専門のWSが卒業するまで続きます。

WSで何をやるかと言うと、「研究の準備と研究に必要な方法論の取得」を目的とした討論です。ファシリテーターが講師になるWSもあれば、学生がファシリテーターになるWSもあり、そこはWSそれぞれです。

特にM1前期は、経営学が社会科学であること(科学、つまりサイエンス)ととらえ、そこに対してどのようなアプローチを取るかや、過去の研究論文や書籍からどのようなことが学べるかなどをレポートにして担当教官に提出し、フィードバックを受けた上で、討論に臨みます。

具体的には、土曜の昼12:00までにレポートを提出して、日曜の昼ごろまでに教官がフィードバックを戻し、他の人の内容も合わせて目を通して月曜の討論に臨む、という感じです。

私は理系院卒(しかも自然科学系)なので、サイエンティフィックなアプローチには割と自然に入ることができました。しかし、経営学は究極的には「人」を扱う学問です。そして、人は時間とともにも変わりますし、環境の変化によっても変わります。この変化をどのように定量的に捉えるかが非常に難しい学問です。M1の夏休み現在、修士論文のテーマをどのようにしようかと悩んでいる毎日です(職場は夏休みじゃありませんよ、念の為)。

修士論文テーマは自由

修士論文のテーマは自由です。試験の際に提出した研究計画書の内容から変わっても特に何も言われることはありません。が、何かしら問題意識があってMBAに来ているわけですから、問題意識の根源は大事にしてテーマを考えたほうが良いと思います。私は「日系企業におけるビジネスパーソンの起業家精神の発生および育成に必要な条件」としていますが、ちょっと現在迷走中です(笑)

このあたりは、慶応ビジネススクールのEMBA(社会人歴15年以上の人しか入れない上級MBA)が非常に優れていると思います。「研究成果を出版物として発表し、世にその価値を問う」ことが修士論文の要件になっていますので非常にハードルが高いでしょう。
↓こちら
http://www.kbs.keio.ac.jp/graduate/emba/

しかし、KBSのEMBAは社会人歴15年以上が受験要件なので、20代~30代なかばぐらいの方は受験資格すらありません。一橋の他に研究で有名なMBAといえば、筑波大学のMBAですね。ここは多くの研究者を排出していることから、じっくり研究をやる環境としては申し分ないと思います。ただ、私の私見ですが、「研究に偏りすぎていて実務部分がやや弱い」印象を受けます。私が筑波ではなく一橋を選んだのは、企業経営に携わった経験のある方が教員として登壇することと、少人数のWSでさまざまなバックグラウンドの方々と議論をしながら自分を高められると考えたからです。

あ、早稲田MBAやKBS、そしてかつて働いていたグロービスを何故選ばなかったかは、単純にお金の問題です(私大は学費が高すぎて払えまへんwww)。

半期に1回進捗状況を見る発表会がある

M1の前期と後期には、その期にWSで学んだことを元に、自身の研究内容にどのように反映させたかの発表会があります。最初に各WSで発表しあって、其の中から優秀なものを全体で発表する、という流れです。もちろん、M1の前期の段階ですから修士論文のテーマが決まっていない方もいます。基本的に自由なので、自身の仕事と前期に学んだことをつなげて新しい仮説をたてる方もいれば、研究の前段階のプロセスを発表する方など様々です。

後期のWSは、経営全般を中心に研究するWSが2クラス、アカウンティング1クラス、ファイナンス1クラス、ホスピタリティ1クラスという感じで別れます。このときの振り分け基準は、学生の志望動機レポート(A4で2ページ以内)です。私は幸いにして希望のWSに入れましたが、人気のWSだったので、漏れた方もいた模様・・・。

ただ、ファイナンスのWSだからといって、ファイナンスゴリゴリにやるというわけではなく、基本的に学生の嗜好と研究テーマに応じて担当教官は柔軟に課題なども変えてくれるので、必要以上に心配することはなさそうです。

M2になると1年同じWSでみっちり研究を行う

さて、M2になると1年を通して同じWSで修士論文に向けてみっちり研究を行います。私はまだM1なのであまり詳しいことはわかりませんが、なにせ今のM2が経営管理プログラムの1期生ですから(※)、大学側も試行錯誤しながら行っているようです。詳しいことがわかったらまたここも更新したいと思います。

※一橋MBAは、2000年に全日制の経営分析プログラムが開校して以来、平日夜間+休日開講のMBAはありませんでしたが、2018年に経営系大学院の統合似合わせて、平日夜間の経営管理プログラムが開校したのです。

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