転職を見据えた30代のキャリアプランのキモ

キャリア
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前回、20代のキャリアプランのキモについてご説明しました。ポイントは

  • 心底面白いと思うものを探す
  • 財務系の基礎的な知識を身に着けておく
  • 転職サイトに登録してアドバイザの客観的意見を聞く

というものでした。

30代は、仕事も一通り覚えて会社の中核になる年代であるのと同時に、自分の市場価値(「自分は転職市場でどのくらいの位置にいるのか」など)についても興味がわいてくる年代です。

今回は転職も視野に入れた30代のキャリアの築き方についてご説明したいと思います。

事業の立ち上げに携わる

20代後半にもなると、さまざまな仕事を任されるようになります。営業であれば、顧客の担当責任者になり、商品開発であればリーダーになり、マーケティングであればプランニング責任者になるなどですね。業種・業態によって様々ですが、ひとつ私から言えるのは、事業の立ち上げの経験をしておいた方がよい、ということです。

事業の立ち上げには、需要予測、ターゲットセグメンテーション、ポジショニング等の戦略部分から、サービス企画、開発、運用設計などの生産部分、そしてそれらをどのように売っていくかのマーケティング戦略およびオペレーション部分と、小さな会社であれば経営者が行うようなことをすべて経験することができます。もちろん、一人でやるのは難しいので何人かでやることにはなるとは思います。新規事業が立ち上がっていかないと会社の新陳代謝も活性化しませんから、数名で企画書を作って上申するなどして、思い切ってチャレンジしてみましょう。

事業を立ち上げるからには成功させたいですが、失敗してもいいのです。本気で取り組んだことの失敗は必ず学びになり、自分自身の糧になります。場合によってはその後の人生を大きく左右する経験になることだってあります。

私は20代のころに新規Webサービスを立ち上げました。結局売上は対してあげることができず、2年近くでたたむことになってしまいましたが、非常に良い経験ができたと思っています。

何でもよいのでリーダーを経験する

次に必要なのが、何でもよいのでリーダーを経験することです。先に書いた新規事業プロジェクトのリーダーでもよいですし、そんなに大きくなくてもたとえば営業のチームリーダーや、開発のチームリーダーなど、人が集まって組織ができればそこをリードする人が必要になります。

仮にあなたがあまり前に出るタイプの人でなかったとしても、ぜひリーダーは一度経験してください。リーダーにもいろいろなタイプがあります。

  • スティーブ・ジョブズのような、ぐいぐい引っ張っていくカリスマリーダー
  • オバマ前大統領のような、民衆に語りかけて意志を鼓舞させるような対話型リーダー
  • スターバックス創業者ハワード・シュルツのような部下や周りを支援することで成果を上げるサーバントリーダー

どんなリーダーシップがあるのかを学ぶのも大事ですし、その中で自分に合うタイプがどのようなものかを知るのはもっと大事です。リーダーシップは、無理に出すものではありません。ご自身のスタイルが必ず見つかるはず。

さまざまな組織やプロジェクトでリーダーを経験することで、ご自身なりのリーダーシップを磨き上げましょう。

私は、会社の500名ぐらいいる事業部の組織変革プロジェクトのリーダーや、システム開発プロジェクトのリーダー、書籍の出版プロジェクトのリーダー、クラウドコンピューティングの戦略立案チームリーダーなど、さまざまなリーダーを経験させていただいたことで、自分自身が対話型とサーバントの掛け合わせのようなリーダーシップの発揮の仕方が一番合っているということに気づきました。

自分の強みと弱みを知る

30代にもなれば、責任ある仕事を任せてもらえるようになる一方で、苦手な仕事があることにも気が付いてきます。苦手なものは苦手。そこはご自身の弱みです。しかし安心してください。世の中からその部分が重要と思われていなければ弱みになりえませんから。

逆に、世の中から必要とされているスキルが苦手だと、弱みを何とか克服する必要が出てくるので結構大変です。

ですから、早いうちに自分の得意領域と苦手領域を認識しておきましょう。

そしてここからが重要です。

一昔前までは、ゼネラリスト型人材(なんでもそつなくレベルが高い人材)が求められてきました。人によって持っている情報に差があり、何でも知っている人に聞くのが一番効率が良かったからです(情報の非対称性が高いと言います)。しかし、現在はネットで調べれば大概の情報は手に入ります。情報の非対称性は低く、特殊な情報を持っていたとしてもちょっと時間がたてばすぐに広まって陳腐化してしまいます。そのため、ゼネラリスト型人材では特徴が出せず埋もれてしまうのです。

だから、これから求められるのは、何か一つに圧倒的に秀でている人材です。自分の弱みはこの際克服しなくてもいいです。強みや好きなことをガンガンに伸ばしまくりましょう。他の追随を許さないレベルまで伸ばし切れば、唯一無二の人材になれます。そうなれば、市場価値もかなり高められるのではないでしょうか。

事業の立ち上げに携われば、会社経営がどのようなものかを疑似体験できます。リーダー経験は、あなたの心と人間関係を豊かにしてくれます。そして強みをガンガンに伸ばすことで市場価値を上げましょう。40代になると、所属している企業の役職などで判断されてしまうため、 市場価値を上げようと頑張ってもなかなか市場価値は上がりません。

30代が勝負です!がんばってください。

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