中小企業診断士二次試験対策はじめの一歩(初学者向け)

コンサルティング

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先週末は中小企業診断士一次試験でした。

一次試験は気合と根性さえあればなんとか乗り切れますが、二次試験はそうは行きません。特に初学者の方にとっては、一次試験が終わってから二次試験の間までたった11週間しかない中でなんとか対策を立てて行かなければならないので、非常に厳しい戦いが待っていると言えます。

しかし、年々ストレート合格者(初受験で二次試験まで合格した人のこと)が増えているのをみると、適切な対策さえ立てれば恐れることはないといえます。

私は二次試験に合格した2011年度の受験が3年目。一次試験を全科目受け直しての再トライでした。
そして、3年目は予備校には通わず独学で通しました(模試などは受けましたけどね)。合格したときにやっていたこととやらなかったことを公開します(1年目と2年目は予備校に通いましたが鳴かず飛ばずでした…)。以下に晒す個人成績表を見ていただいても、説得力はそれなりにあると思います(全国23位です)。

こちらでは、特に初学者のかたに向けて、どのような対策を立てていけばよいのかをご説明しようと思います。

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心得

A~Dの4社の中小企業への提案書を書くつもりで

中小企業診断士二次試験は、全部で4事例(1事例あたり80分)に取り組みます。与件と呼ばれる中小企業のケースがA4用紙2~3ページにわたって書いてあり、それぞれの与件あたり大体4問か5問の設問に答えます。回答は記述式。50字で書くものから、200字で書くものまで幅広く求められます。
さて、まず二次試験に望むにあたっての心構えです。試験ですから、問題を説いて解答するのですが、中小企業診断士二次試験では、「問題を解く」という挑み方だと落ちる可能性が高いです。なぜなら、正解を公表しない試験のため、何が問題なのかすらも把握しづらいからです。

このように考えてください。中小企業診断士二次試験は、「4つの中小企業への提案書」なのだと。

A社、B社、C社、D社ともに抱えている課題があります。試験ですからA社は組織・人事がテーマ、B社はマーケティングがテーマ、C社は生産・技術がテーマ、D社は財務・会計がテーマと分けられており、それに沿った課題があります。その課題を「論理的に」解決する提案書を提出すると考えるのです。

提案書ですから、提案を受け入れて貰う必要があります。
そのためには、

  • 要点をシンプルにまとめ
  • 相手の言葉を使って
  • 相手がわかるように

書く必要があります。まずはこのことを強く心に刻みましょう。中小企業診断士二次試験は問題を解くのではありません。提案書を作成するのです。

やっちゃダメなこと

では、具体的に11週のうちの序盤のこの時期に何をやればいいのでしょうか?
私からは、先に「やっちゃダメなこと」をお教えします。やっちゃいけないことをなぜ先に説明するかというと、一次試験が終了してすぐのこの時期はネット上や予備校で大量の二次対策の情報に埋もれて何から手をつければよいかわからなくなる傾向があるからです。

さて、やってはいけないこと。それはズバリ、「過去問をときまくること」です!

試験なんだから過去問を説いて傾向掴むべきだろ何いってんだコイツって思われたかもしれません。ちょっと待ってよく聞いてください。そもそも二次試験の模範解答というものは公開されないのです。予備校や対策書籍に過去問の解答がたくさん出ていると思いますが、どれとどれを比べても内容はバラバラだと思います。そもそも正解はない、という説(都市伝説かも)すらあるぐらいです。これが他の国家資格と違って中小企業診断士を難関資格たらしめている理由なのですが、正解がわからないのに闇雲に過去問に向かって説いて答え合わせをしても時間を無駄に過ごすだけです。
過去問に取り掛かるのは1ヶ月前からでも遅くありません(1ヶ月前辺りから解答プロセスを固めだすため)。それまでは、思い切って過去問は見ないぐらいのつもりでいてもいいでしょう。

やるべきこと

じゃぁ過去問をやらずに何をやるのか、という話になります。

企業経営理論の経営戦略パートを再度頭に叩き込む

先に心構えの箇所で「二次試験は提案書づくりだ」という話をしました。組織・人事、マーケティング、生産・技術、財務会計それぞれの提案書です。

そこで思い出してください。中小企業診断士に求められているのは、「経営に関する助言である」ということを。

「経営に関する」助言です。つまり、

  • A社に対しては、経営の観点から組織・人事の提案を行う
  • B社に対しては、経営の観点からマーケティングの提案を行う
  • C社に対しては、経営の観点から生産・技術の提案を行う
  • D社に対しては、経営の観点から財務会計の提案を行う

ということです。したがって、全ての事例において「経営に関する上位概念、すなわち経営戦略論の枠組み」が求められます。

この分野は、一次試験では企業経営理論に含まれていますので、一度企業経営理論の経営戦略論の部分をしっかりと見直しを行いましょう。そして、競争戦略の目的、差別化の概念、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング(STP)などをしっかりと頭に叩き込み、自分の言葉で説明できるようになっておいてください。ここができるようになってやっとスタートラインに立ったと言っても過言ではありません。

J-Net21の元気印中小企業をよく読み、要約する

スタート地点に立ったら、次に何をするか?中小企業がどのような戦い方をしているかの事実を頭にしっかり叩き込むのです。さまざまな中小企業がどのような戦略をとって戦っているかがよくまとまっているサイトがあります。中小企業基盤整備機構が主幹としてまとめているJ-Net21というサイトです。

URL変更のお知らせ

こちらにたくさんの事例が載っています。このサイトの良いところは、事例が500字程度に簡潔にまとめられているところです。しかも、中小企業を取り巻く外部環境と、環境にどのように適応してどのように競合対策をしてどのような強みを発揮しているかが明確に書かれています。
ぜひこのサイトの各社事例を100字や50字、200字など文字数を変えて要約するトレーニングをしてみてください。長い文章を短く要約することで、「重要なポイントをわかりやすく説明する」能力をものすごく鍛えることができます。二次試験の中では、与件本文を50字や100字にまとめなければいけないシーンが出てきます。そのときに大いに役立ってくれます。受験仲間がいれば、一緒にやってみて比べてみると良いでしょう。

あ、当然のことですが、時間制限付きでやることを忘れずに(100字であれば5分ぐらいでやってみてください)。

日経新聞の春秋の要約も効果的で、中堅予備校のAASではこの添削も行っていますが、私個人的には受験仲間同士で元気印中小企業の要約をするほうが試験対策には向いていると思います(春秋要約は伝えたい部分と解釈が様々に分かれるので、特に初学者の試験対策としては難易度が高いと思います)

これから二次試験に向けて短期決戦ですが、こちらをご覧になりながら取り組んでみてください。

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