アカウンティングとファイナンスの学び方

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こんにちは、一橋MBA生のmocmocです。中小企業診断士資格を持ちつつMBAで学びながら感じたこととして、一つ大きなポイントがあります。経営戦略論やマーケティングなどそれぞれありますが、一番大きいのはカネ系科目ですね。こちらではどうやれば効率的に財務会計とファイナンスを学べるかをお伝えします。

鳥の目と虫の目の双方が必要

アカウンティングは財務会計、ファイナンスは企業財務と称され、一体何が違うのか初めての方にはよくわかりませんよね。中小企業診断士では、両方とも「財務・会計」という科目にまとめられているのでますますわからなくなります。

簡単に申し上げると(専門家の方からすると違うと言われるかもしれませんが)、アカウンティングは企業の経済活動と、その結果として財務諸表に現れてくる数字の意味、つまり企業活動の現在から過去を学ぶもの、ファイナンスは企業の資金調達方法や投資の経済性計算など、企業活動の現在から未来を学ぶものだとお考えください。

そして、双方ともお金やその他の勘定科目のざっくりとした流れを鳥の目で把握しつつ、具体的な動きは虫の目で仕訳レベルで把握しておく必要があります。

簿記3級を取れるレベルであれば、虫の目でアカウンティングの世界を眺めるのは十分だと思います。しかし、お金の流れについて鳥の目で解説している簿記のテキストもあるのですが、試験は記帳の流れに沿って進められるため、どうしても虫の目になってしまいがちです。

一方でファイナンスは、ファイナンシャルプランナー試験の勉強をすればよいかというと、全く違います。ファイナンシャルプランナーは、金融商品のアドバイスを行えるようになるための資格なので、資金調達の方法や投資の経済性計算などのファイナンス理論はあまり出てきません。証券アナリスト試験はファイナンス理論を包含しているのでちょうどよいでしょうが簿記に比べると非常に高難度です。ですので、ファイナンスを学ぶのであれば資格試験の勉強をするのではなく、適切な書籍を用いながら学ぶのが良いでしょう。

全体感を把握してから詳細を学ぶとよい

アカウンティングは簿記、ファイナンスは書籍から学ぶと良いと伝えましたが、効率の良い学習の方法があります。全体感を最初にざっくり把握してから詳細に入っていくと理解がしやすいということです。具体的に言うと、たとえば簿記やファイナンスの書籍を買ったら、頭からガッツリ読み込んでいくのではなく、まずは目次だけ何回も目にして、目次の流れを把握して全体がどのような構造になっているのかを把握しましょう。鳥の目で全体を把握するプロセスです。これをやらずに頭からガッツリ読み込んでいくと、自分が今学習範囲全体の中のどこにいるのかわからなくなってしまいます。常に全体感を把握しておき、今自分がどこにいるのかを理解しつつ学習を進めましょう。それによって、鳥の目と虫の目の双方を手に入れることができます。

MBAや中小企業診断士を目指さなくても良い

そして、このカネ系2大科目について身につけたいのであれば、MBAや中小企業診断士を目指す必要はありません。むしろ、アカウンティングなら簿記2級が取れれば十分ですし、ファイナンスであれば書籍を数冊使って「DCF法」「NPV」「IRR」「MM理論」「WACC」「企業価値の算出」などができるようになればある程度OKだと思います。

カネ系科目はとっつきにくいもの。無理せず一歩ずつ頑張りましょう。

 

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